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①あかちゃんになったおばあさん(いもとようこ/文・絵 金の星社) 日本むかしばなしシリーズの最新作。里の家で仲よくのんびり暮らすおじいさんとおばあさん。平穏に単調に時が過ぎる。ある日、おじいさんがたき....

①あかちゃんになったおばあさん(いもとようこ/文・絵 金の星社) 日本むかしばなしシリーズの最新作。里の家で仲よくのんびり暮らすおじいさんとおばあさん。平穏に単調に時が過ぎる。ある日、おじいさんがたきぎを採りに、来たこともない深い山に入ってゆくと、小さな滝がある。のどのかわきを癒すためその水を3度飲んで驚いた。水面に写った自分の姿が若ものなのだ。とんで帰って「わかがえりの水」のことをおばあさんに話す。あくる日、夜明けを待ち切れずおばあさんも一人滝に向かう。ところがなかなか帰ってこないので、心配したおじいさんが見に行くと、わかがえりしすぎて赤ちゃんになったおばあさんを発見。若もののおじいさんの、子守り子育てで忙しい毎日が始まった。②とっておきのはいく(村上しいこ/作 市居みか/絵 PHP) 那賀町でも子どもの俳句づくりは、川柳まじりだが、けっこう盛んである。5月の連休前のツヨシとミサキの国語の時間に、先生が、しゃべる言葉も五、七、五で、と変な指示を出した。動物園に行っても、二人は俳句で交歓。「かわいさはママに似たんやミサキちゃん」「ツヨシくんやっぱりすてきかっこいい」。③くちびるに歌を(中田永一著 小学館) 長崎県の五島列島。人が住んでいる30 ほどの島のうち、比較的大きな島で、5つの小学校の生徒を集めた中学校の、合唱部の話だ。15 年後の自分に語りかけるように物語は展開する。中学生と先生の群像を描くが、自閉症の兄をもつ桑原サトルと祖父母と暮らす仲村ナズナが中心。合唱コンクールの内幕も分かる。④大いなる時を求めて(梁石日著 幻冬舎) 著者の朝鮮語音はヤン・ソギル。1929 年、済州海峡に面した漁港・元山で生まれた金宗烈の二十歳過ぎまでの半生を描く。朝鮮半島が日本の植民地時代に、皇民化教育をもろに受けた世代。創氏改名は転居していた済州島で強制された。日本の敗戦による混乱を逃れて大阪に脱出し、在日朝鮮人として生き始める。⑤「空腹」が人を健康にする(南雲吉則著 サンマーク出版) キャッチフレーズは〈「1日一食」で20 歳若返る!〉。ナグモ理論の根幹はこうだ。生物が飢餓状態に陥った場合に、生命を維持しようと活性化する「サーチュイン遺伝子」というものがあり、人間の空腹時にはそれが働き、体内に存在する50 兆の細胞の中にある遺伝子を刺激して、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる。だから、これを阻害する食べ過ぎこそが病気の基なのである。①ともだち(谷川俊太郎/文 和田誠/絵 玉川大学出版部) 平成14 年に発刊されて以来26 刷を重ねた名著絵本。大人の眼は、美麗で詳細な絵に惹かれがちだが、幼児たちの眼には、簡明で輪郭のはっきりした絵が理解されやすく印象に残る。文はもちろん短く適切な言葉で語りかけるように。②少女は卒業しない(朝井リョウ著 集英社) 全国的に廃校・休校の小学、中学、高校が続出している今、「廃校小説」という分野が生まれるかも。取り壊し工事の工期まで決まっているその高校の、がらんとした図書室から、思い出の美術部の部室から、立ち去れない少女たち。③限界集落の真実(山下祐介著 ちくま新書) 「過疎の村は消えるか?」と、不惑を越えたばかりの若い社会学者の著者は問う。「過疎」現象発祥の地・島根県邑南町(おおなんちょう)、「限界集落」問題提起の地・高知県大豊町をはじめ、北は下北半島、南は大隅半島の山間部までをバランスよく踏査して、過疎と限界集落の問題点をまとめている。木 頭図書館(日曜・祝日休館) 新着本のなかから5点ご紹介鷲 敷図書室(土曜・日曜のみ開館) 新規購入本のなかから3点ご紹介図書館・図書室だより31 広報なか